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“医療法人社団飯野病院 飯野おやこ保育園+調布のまち”の事例

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在宅勤務による集中作業で現場の負荷を軽減 子供と触れ合う時間を最大限に確保

会社概要

本社所在地
東京都調布市布田4-9-4
理事
飯野 孝太郎
従業員数
37名(2019年7月現在)
事業内容
幼児保育・病児保育事業

子供と接する以外の業務を在宅勤務が担い、全体の効率化に

当園は飯野病院が運営する企業主導型保育園で、病院の従業員の子供と地域の子供を預かる幼児保育と、飯野病院の小児科と連携した病児保育を行っています。2018年の設立当初から保育士のライフステージや体調に合わせた働きやすい職場環境を描き、在宅勤務も本人が利用したい時に選択できるように用意しました。

当園は、遠方通勤や妊娠・育児、体調不良等、様々な事情に対応できるよう、在宅勤務を週に1回を目途に本人の希望で活用できるようにしています。在宅勤務の業務は保護者向けの配布物や行事の立案等の書類作成が多いですが、工作の下準備や裁縫といった手作業の業務も行います。書類作成は自宅のパソコンで作業するため、個人情報を取り扱うような作業は避け、セキュリティを高めています。勤務時間は、1か月単位の変型労働時間制を採用しており、労働時間が規程を満たすようにシフトを組みます。在宅勤務は、業務に合わせて都度決める形で週に1回3時間程度の勤務が主です。在宅勤務では園内にいるより集中して短時間で効率的に作業ができ、現場では子供と接している以外の業務量が軽減しました。分担による効率化は、職場の一体感にもつながっています。

スマートフォンとアプリで保護者との連絡もスムーズに

子供と接する時間を最大限に確保するために、当園はICT化を推奨し、連絡帳の作成や保護者との送迎連絡、写真の販売等をシステム上で行っています。保護者はスマートフォンのアプリでこのシステムにアクセスし、必要な情報の閲覧や出欠連絡を行います。これにより、朝の電話対応が無くなり事務作業が軽減されました。また、保育士の連絡帳の記入も電子化したため、共通事項をコピーすることで効率性を高めることができました。各保育士が必要に応じて情報を確認できるため、引継ぎもスムーズです。一斉連絡では、既読・未読がすぐに分かる機能もあり、保護者や園児への対応が素早くできるようにしています。

システムは在宅勤務者もアクセスできるため、連絡帳の共通情報の入力やWeb販売用の写真データの選別を受け持ち、現場にいる保育士が園児との時間を作れるようにサポートしています。こうした取組により、残業時間を抑える効果を実感しています。今後もテレワークを活用することで、本業として求められる「子供たちとの時間」を作り、サービス品質の向上を充実させていきたいと考えています。

園児の昼寝の間に連絡帳をシステムに入力する様子

ADVICE アドバイス

テレワークを導入する目的や価値を明確にすると制度は浸透すると思います。当園の場合、「子供たちとの時間を作る」と位置付け取り組んできました。共通意識を整えてスモールスタートすると良いと考えています。

理事

飯野 孝太郎 様