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“横河レンタ・リース株式会社”の事例

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社員のパフォーマンスを上げる、新しい働き方の実践

会社概要

(左より)コーポレートマネジメント本部 人事総務部 人事一課 係長 加藤 義人 様・MA第二営業本部 第一営業部 舘内 朋子 様・コーポレートマネジメント本部 人事総務部 人事二課長 石井 慈典 様
本社所在地
〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-23-7
新宿ファーストウエスト
従業員数
744名
事業内容
IT機器と計測器のマルチベンダー・レンタルサービス事業、IT機器、独自ソフトウェアを中心にしたシステム事業
独自に開発したデータレスPC™ソリューション「Flex Work Place Passage」
独自に開発したデータレスPC™ソリューション「Flex Work Place Passage」

経営課題社員のパフォーマンスを上げる、新しい働き方の実践

個々に合わせた効率的な働き方を実践し、従業員の満足度を上げて生産性向上を目指す

パフォーマンス最大化を目指し、テレワークのテスト導入をスタート

当社は1987年1月、横河電機株式会社と芙蓉総合リース株式会社の共同出資により創業しました。レンタル事業とシステム事業を二本の柱とし、IT機器からマイクロプロセッサ開発支援装置まで、最新鋭機器をレンタルで提供する一方、IT機器の販売からシステム基盤設計・構築・保守までの広範なソリューションを取り揃えています。また近年では、ソフトウェアベンダーとして自社開発のソリューションや、計測器を中心とした技術情報を提供する会員制のエンジニア応援サイトを開設する等、業務範囲は多岐に渡っています。2017年11月からテレワークをテスト導入したのはフレックスタイム制を導入しても利用度が低い現状を考慮し、テレワークを併用することで、通勤ストレスの緩和等、各自に合った働き方で生産性を上げ、パフォーマンスを最大化できる新しい働き方を全社的に目指すという構想からです。

また社員の約40%が女性で、育児中の労働時間・仕事内容の制約がキャリアロスにつながらないよう、社員の能力を最大限発揮するための環境整備としてもテレワークが有効と考えました。さらに障害者雇用の促進の一助としての在宅勤務も視野に入れています。

人事総務部と営業部内、業務に合わせた働き方を実践

今回、週1日のテレワークの実施に携わった社員は人事総務部の加藤、営業部の舘内の2名で、各自の業務に合わせた働き方を実践しました。勤怠管理はスマートフォンで行い、在宅勤務、モバイル勤務も可能としました。人事総務部の加藤は、毎週決まった曜日にテレワークを行い、社内の制度や規定、規則の改定に関する構想と資料作成をメインに自宅、カフェ、図書館(現在、資格取得を目指し夜間に大学に通学中)で行いました。営業部の舘内は、レンタル業務の在庫調整や見積書の作成、出荷・契約の手続き等、社内と同様の業務を自宅で行い、実施日は前週に他の社員と打合せの上、設定しました。

自社製品でセキュリティを確保、グループウェア等で連絡を円滑化

テレワーク時は会社貸与のパソコンに独自で開発したデータレスPC™ソリューション「Flex Work Place Passage」をインストールし、会社貸与のスマートフォンのテザリングでVPN※1を経由し、社内サーバーに接続します。「Flex Work Place Passage」を使用すると、パソコンのハードディスクを不可視化し、書き込み禁止にできます。社内サーバー上のファイルを指定した任意のスペースでオフライン作業し、終わったらオンラインにしてデータを更新します。パソコンの電源を切ればデータが消去されるのでセキュリティ面も安全です。円滑なコミュニケーションも心掛けました。Web会議、チャット機能を持つグループウェアを使い、社内の人と連絡を取りました。オフィスの社員に依頼をするときは、依頼事項を箇条書きし、指示・情報共有の連絡を分かりやすく工夫することで、情報伝達がスムーズに行えました。

データレスPC™ 利用イメージ

モデル実証を終えて社員満足、生産性向上を実感 課題はペーパーレス化の推進

当社は、元々どこでも仕事のできるツールを社員に貸与しており、テレワークを実施しやすい環境がありました。テレワークと社内で働くときと比べて生産性は変わらない上、精神面・健康面での余裕やプライベートライフの充実、学習時間の確保等、プラスの効果を確認しており、社員の満足と生産性向上へつながることを実感しました。課題としては見積書の印刷・捺印等、ペーパーレス化促進の必要性を感じました。採用面でもテレワークは好感触を得ており、検証と改良を重ね、いずれはスタッフ部門の全社員が週1回テレワークで働ける環境づくりを目指します。

解決ポイント

経営課題
社員の業務パフォーマンスの向上を図る
育児や介護によるキャリアの中断を回避
新しい時代に飛躍する魅力あふれる会社の創造
導入概要
独自開発したデータレスPC™ソリューションによるパソコンにデータを保存しないセキュアな作業環境
元々、導入済みのグループウェアの有効活用
Web会議やチャットによる社内との連絡、コミュニケーションの円滑化
導入効果
社内で仕事をするのと変わらないパフォーマンスを実感
社員満足度の向上
精神面・健康面での余裕やプライベートの充実

テレワーク体制図

導入の様子

在宅勤務で資料作りをする加藤 義人 様

モデル実証企業からのアドバイス

プラス面に着目

ある部分だけをみて不安やマイナス面を気にするだけでは、働き方改革は進みません。従来までの働き方にも課題がたくさんあります。社員の生産性を阻害するのはいったい何なのか、を真剣に考えていく必要があると思います。

新しい発想で導入を検討

事務系や営業系の業務では、テレワークは十分に可能です。ポイントは、新しい発想で仕事の仕方を含めた働き方を捉えていくこと。テレワークができる・できないは、新たな取組に「挑戦するか・しないか」、新しい働き方を「考えるか・考えないか」の差だと思います。当社では、テレワークをきっかけに業務改善を図り、今までのやり方や仕事の流れを考え直すことで業務効率の向上につなげています。

クラウドとは
インターネット上にデータを保存する使い方、サービスのこと。
※1 VPN
仮想的な専用線(Virtual Private Network)の略。共有ネットワーク上にプライベートネットワークを構築すること、またはその技術。
※2 クラウド管理システム
クラウドで提供される業務管理サービスやチャットサービスなどの総称。